絡み合う窓から見えるもの
→public
→competition
→work
JIA KINKI U-40 設計コンペティション-六甲山上の展望台。
テーマは迷路的空間。
迷わせることが目的ではなく、
違う視点で風景を楽しんでほしい。
360°見渡せる丘。その丘に立つだけで十分な風景が飛び込んでくる。 アプローチはその丘に登りきる前に土を掘った溝のような道を歩くことで、視線を閉じ込める。
掘込んだ1階から登るに従って、方角を失う。
輪ッカの壁が重なり合い、仕切られた空間が連続する、窓が連続する。
壁や開口の量で徐々に外部から内部へ、内部から外部へ距離をとる。
そして、重なった壁がレイヤーの役割を果たし、風景との距離を実感する。
また、たくさんの窓は切り取った風景を額に飾る。
美術館の壁にたくさんの絵画があるように。 季節や時間において、刻々と変化する絵に同じ物は無い。 飽きること無いたくさんの風景画をここで味わうことができる。
そして、レイヤーの合間に見える特別な切り口の絵を見つけてほしい。
*「優秀賞」を受賞いたしました。